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飼料用アミノ酸:世界全領域への供給安定化を目指して
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1−1.ブラジルに飼料用リジン第2工場新設
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AJINOMOTO ANIMAL NUTRITION グル−プは、拡大を続ける飼料用リジン市場でのパイオニアとして、より磐石な供給体制を構築すべく、現在世界に保有する6工場の生産能力を2003年度末の27万トン/年から2005年度末までに30万トン/年とすることを目指しています。飼料用リジンの世界市場規模は2003年で約70万トンと推定され、今後も年間7〜8%の成長が見込まれています。今回のブラジルにおける第2工場は、更に長期的な視点に立ったグル−プの供給能力を拡充するための拠点であり、中国、北米等を始めとした世界全地域への供給を視野に入れたグロ−バル対応型の工場とする計画です。
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(1)味の素ビオラティーナ(有)の概要:
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・ 社名
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Ajinomoto Biolatina Indústria e Comércio Ltda.
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・ 設立
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1975年6月23日
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・ 本社所在地
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Rua Joaquim Tavora 541, Vila Mariana, 04015-901 Sao Paulo, SP, Brazil
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・ 社長
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:
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酒井 芳彦
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・ 主力製品
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:
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調味料、飼料用リジン
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・ 資本金
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:
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BRL108,839,488
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・ 従業員
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298名(2004年4月30日現在)
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(2)味の素ビオラティーナ(有) 第2工場(ペデルネイラス工場)の概要
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・ 工場所在地
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サンパウロ州ペデルネイラス市(サンパウロ州のほぼ中央に位置する)
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・ 生産開始
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2006年9月(予定)
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・ 生産能力
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:
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53,000トン/年
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1−2.中国で飼料用リジン生産能力を倍増
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中国は急速な需要拡大が見込まれる地域であり、この度の川化味の素(有)における増産は、この需要拡大に応え、中国での安定供給を目的としております。
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(1)川化味の素(有)概要
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・ 社名
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川化味の素有限公司
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・ 設立
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1994年 10月1日
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・ 出資比率
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味の素(株)70% 川化集団有限責任公司30%
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・ 本社所在地
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中華人民共和国 四川省成都市青白江区
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・ 董事長
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:
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蘇 重光
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・ 総経理
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:
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川嶋 伸樹
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・ 主力製品
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飼料用リジン
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・ 従業員
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186名(2004年6月1日現在)
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(2)川化味の素(有)工場概要
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・ 工場所在地
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同上
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・ 生産開始
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1996年5月
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・ 工場長
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:
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川嶋 伸樹
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1−3.米国で飼料用スレオニン生産能力倍増
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AJINOMOTO ANIMAL NUTRITION グループでは、欧州に味の素ユ−ロリジン社(本社:フランス、パリ)に年間3万5千トンの飼料用スレオニン生産能力を有しており、今回の米国での設備投資により、全世界で年間5万5千トンまで生産能力を増強し、今後も急速な需要拡大が見込まれる飼料用スレオニン市場の更なる開拓を行い、全世界での安定供給を図ります。
飼料用スレオニンの市場規模は2003年で約5万トンと推定され、過去3年間の平均伸長率は 20%を超え、今後も2桁を超える高成長を維持するものと見込まれています。
この高い市場の伸びの背景として、欧米を中心に家畜の排泄物過多から窒素汚染による環境問題が深刻化していますが、飼料用アミノ酸の使用により飼料の低タンパク化が図られ、土壌、大気への総窒素排泄量及びアンモニア排出量を大幅に削減することが知られています。同時に、大豆など限りある天然タンパク源を節約することができ、飼料用アミノ酸の需要拡大により、世界の食糧問題にも貢献しています。
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(1)味の素ハ−トランドLLC概要
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・ 社名
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Ajinomoto Heartland LLC
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・ 設立
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1984年 10月1日
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・ 本社所在地
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:
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8430 West Bryn Mawr Ave. Suite 650 Chicago, IL 60631-3421 U.S.A.
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・ 社長
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:
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手島 知一
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・ 主力製品
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飼料用リジン、飼料用スレオニン
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・ 従業員
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:
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114名(2004年6 月1日現在)
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(2)味の素ハ−トランドLLC エディビル工場概要
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・ 工場所在地
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:
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Heartland Drive, Eddyville, IA 52553, U.S.A.
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・ 生産開始
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:
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1986年8月
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・ 工場長
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:
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Dale Rowland
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・ 従業員数
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99名(2004年6月1日現在)
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・ 生産能力
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飼料用リジン 5万トン/年 飼料用スレオニン 1万トン/年
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現「味の素ハ−トランドLLC エディビル工場」
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2.医薬用・食品用アミノ酸:ブラジルに世界最大規模の工場新設
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医薬用途のアミノ酸は従来の輸液・医療食原料としての利用に加え、最近では免疫機能の増強、神経系疾患の症状緩和、創薬研究への利用展開が進められています。さらにここ数年は飲料・健康食品用途での需要増がめざましく、現在世界需要は約1万7千トン、さらに拡大の一途を辿っています。当社は医薬用・食品用アミノ酸の約60%のシェアを有しており、これら伸長する世界需要に応えるため、新たに工場を建設し、最新技術の導入により、数品種の高品質なアミノ酸を、安定的・効率的に生産します。
新工場の立地にブラジルを選定した理由は、(1)ブラジルは既に当社グループが「味の素」(グルタミン酸ナトリウム)や飼料用アミノ酸の生産工場を複数保有しており、高い生産技術や経験豊かな人材を有していること、(2)発酵主原料である‘さとうきび’由来の粗糖の調達に適していること、(3)建設地はリメイラ市内にある当社グループの食品工場(味の素インテルアメリカーナリメイラ工場)に隣接しており、技術や資源の活用が容易であること、等が挙げられます。
この度の新工場建設に関しては、医薬c-GMPによる生産管理を導入し、医薬品工場の建設・設備導入に優れた会社と提携し、米FDA(食品医薬品局)の許認可取得の経験豊富な人材を投入します。また既存のリメイラ工場同様、ISO9001-2000、ISO14001にも対応を致します。
当社は、日本、米国、欧州、中国に続き、ブラジルにも医薬c-GMPや各国の食添基準に対応する生産拠点を置くことにより、アミノ酸のリーディングカンパニーとしてさらなるグローバルな事業展開を目指します。今後も高品質のアミノ酸とその関連製品及びサービスの提供を通して、世界の人々の健康、そしてQuality of Lifeの向上に貢献してまいります。
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(1)味の素インテルアメリカーナ有限会社の概要
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・ 社名
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Ajinomoto Interamericana Industria e Commercio Ltda.
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・ 設立
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1974年12月
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・ 本社所在地
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ブラジル共和国 サンパウロ州 サンパウロ市
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・ 社長
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酒井 芳彦
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・ 資本金
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72百万レアル(約24億円)
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・ 株主構成
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味の素(株) 99.99%
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・ 生産販売製品
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調味料、加工食品、甘味料、香粧品等の生産、 及びアミノ酸、甘味料の販売
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現「味の素インテルアメリカーナ(有)リメイラ工場」
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(2)味の素インテルアメリカーナ有限会社 新リメイラ工場(アミノ酸)の概要
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・ 工場所在地
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ブラジル共和国 サンパウロ州 リメイラ市
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・ 生産開始時期
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2005年後半を予定
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・ 生産品目/生産能力
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市場の状況に併せた数品種、生産能力は4,000トン
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・ 工場建設費
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工場建設に伴う総投資額は188百万レアル(約66億円)
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