味の素株式会社(社長:山口範雄、本社:東京都中央区)は、ヤマキ株式会社(社長:城戸 恒、本社:愛媛県伊予市)と、本日(2007年2月1日)資本・業務提携契約を締結しました。
両社は和風調味料事業のコア原料であり日本の伝統的食材でもある鰹節を基点に和風調味料を広く普及させることを通じて、消費者のおいしく健康的な食生活に貢献することを目指すという経営ビジョンを共有しており、両社の事業を幅広く相互に補完することで、事業の拡大とコスト削減をもたらすことができると判断しました。
1.資本提携の概要
味の素(株)は、2007年3月を目処に、ヤマキ(株)の発行済株式の33.4%を第三者割当増資による新株引受と株式譲受によって取得します。これに伴い、味の素(株)からヤマキ(株)に若干名の取締役を派遣する予定です。また、ヤマキ(株)は味の素(株)の持分法適用会社となります。
一方、ヤマキ(株)は、味の素(株)の子会社である(株)かつお技術研究所の発行済み株式20%を取得します。これに伴い、ヤマキ(株)から一名の取締役を派遣する予定です。
2.業務提携の内容と業績への影響
業務提携の内容の詳細については、今後両社で検討しますが、主要な分野として、
(1)和風調味料分野における知的財産・ノウハウなどの相互供与
(2)鰹節・鰹副生物の利用などに関する共同研究
(3)原材料の共同購買や物流の共同配送などの幅広い分野でのコスト削減
などを進めていく予定です。
なお、本件が味の素(株)の当期連結業績に与える影響は軽微です。
3.両社の事業内容
味の素(株)は、“おいしさ”と“健康”を軸に、食品事業、アミノ酸事業、医薬事業と幅広い分野で成長を続けています。食品事業では、アミノ酸から生まれたうま味調味料「味の素®」や、和・洋・中のだし製品を中核として、おいしい食を通じた健康な食生活の実現を目指します。
ヤマキ(株)は、カツオパック、花かつお、だしの素、めんつゆといった主力製品を中心に、自然を大切にした日本の味づくりに取り組んでいます。めんつゆについては、独自技術を活用した製法によって成長を続けています。
4.日程
2007年2月1日〜2007年3月(予定)
○資本・業務提携契約、新株引受契約、株式譲渡契約締結
○味の素(株)がヤマキ(株)株式33.4%の取得を完了
○ヤマキ(株)が(株)かつお技術研究所株式20%の取得を完了
5.対象会社(ヤマキ(株))の概要
(1)商号 |
ヤマキ株式会社 |
(2)事業内容 |
加工調味料、海産乾物、水産加工食品の製造・販売 |
(3)設立年月日 |
1950年11月(創業1917年4月) |
(4)本社所在地 |
愛媛県伊予市米湊1698番地の6 |
(5)代表者 |
(代表取締役社長)城戸 恒(きど ひさし) |
(6)資本金 |
8,560万円(2006年3月期) |
(7)売上 |
約396億円(2006年3月期) |
(8)経常利益 |
約6億円(2006年3月期) |
(9)決算期 |
3月 |
(10)従業員数 |
640名(2006年3月期) |
<参考>(株)かつお技術研究所の概要
(1)商号 |
株式会社かつお技術研究所 |
(2)事業内容 |
水産物の加工及び水産加工品の売買・研究開発 |
(3)設立年月日 |
1997年5月 |
(4)本社所在地 |
静岡県焼津市惣右衛門1320番1号 |
(5)代表者 |
(代表取締役社長)古下達也(こしも たつや) |
(6)資本金 |
5,000万円(2006年3月期) |
(7)売上 |
218百万円(2006年3月期) |
(8)経常利益 |
15百万円(2006年3月期) |
(9)決算期 |
3月 |
(10)従業員数 |
11名(2006年3月期) |
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