2012年11月13日
日清味の素アリメントス社、ブラジル北東部に新工場が稼働
高成長の即席めん市場で事業の拡大を目指す
2012年11月稼動
 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)と日清食品ホールディングス株式会社(社長:安藤宏基 本社:東京都新宿区)とのブラジルの合弁会社である日清味の素アリメントス社(Nissin Ajinomoto Alimentos Ltda.)は、約18億円を投資し、ブラジルの北東部に即席めんの新工場を稼働します。(2012年11月稼働)
 新工場の完成により、高成長を続けるブラジルの即席めん市場でさらなる事業の拡大を図ります。

1.新工場建設の背景
 日清味の素アリメントス社は1975年の設立以来、ブラジルにおいて即席めんの市場定着に貢献してきました。2011年時点で約6割のトップシェアを誇り、現在はサンパウロ州にイビウナ工場を有しています。
 ブラジル経済は人口増加(約1.9億人/
2010年、国連推計)と内需拡大により堅調に拡大しており、今後も一層の成長が見込まれています。
 一方、即席めんの市場も、生活水準の向上に支えられ、また、おいしい食事が簡単に摂れるという手軽さや利便性が受け入れられ、伸張が続いています。ブラジルでは、
2011年時点で約21億食(世界第10位)の市場規模があり、今後も年率5%で伸張することが予想されています。
 
 中でも北東部の成長は顕著で、2011年には前年比で10%以上成長し、ブラジル国内最大の即席めん市場になりました。

2.新工場建設の目的
 イビウナ工場はブラジル南部に立地しています。そのため、北東部では近隣に工場を持つ地場メーカー等による価格競争の影響から、シェアは全国平均を下回る状況でした。しかし、このたびの新工場建設によって最大市場での物流費などのコスト競争力を強化し、エリアマーケティングを強化することで最大市場でのさらなるシェア拡大を図り、ブラジル国内での事業基盤をさらに強固なものにします。さらには、既存イビウナ工場の生産余力を活用することにより、従来より輸出しているアルゼンチンへの販売拡大も期待できます。

3.新工場の概要
(1) 所 在 地 ブラジル連邦共和国ペルナンブーコ州
(2) 稼  働 2012年11月
(3) 設備投資額 46,550千レアル(約18億円)※1レアル=39.2円(2012年10月末時点)
(4) 従 業 員 約190名
(5) 生産品目 袋めん

4.日清味の素アリメントス社の概要
(1) 所 在 地 ブラジル連邦共和国サンパウロ州
(2) 会社設立 1975年
(3) 代 表 者 森廣 光昭(もりひろ みつあき)
(4) 従 業 員 約1,250名
(5) 事業内容 即席めん等の製造、販売
(6) 生産拠点 イビウナ工場(ブラジル連邦共和国サンパウロ州)
ペルナンブーコ工場(ブラジル連邦共和国ペルナンブーコ州)
(7) 生産品目 袋めん、カップめん
(8) 出資比率 味の素株式会社(50%)、日清食品ホールディングス株式会社(50%)

5.味の素株式会社にとっての新工場建設の意味合い
 味の素株式会社は2011−13年の中期経営計画において、確かなグローバルカンパニーとなるため、海外コンシューマー事業の強化・伸張を基本方針に掲げています。即席めん事業の継続的成長のため新工場を建設しブラジル事業の拡大を図ります。

参考資料
 
●ペルナンブーコ工場の立地場所
 

●日清味の素アリメントス社のあゆみ
1965年   Miojo Produtos Alimenticios Ltda.設立
1972年   味の素株式会社55%資本参加
1975年   日清食品株式会社(当時)45%資本参加(味の素株式会社55%)
Nissin Alimentos Ltda.に社名変更
1983年   味の素株式会社50%:日清食品株式会社(当時)50%に持ち株比率を変更
Nissin Ajinomoto Alimentos Ltda.(現社名)に社名変更

●日清味の素アリメントス社の主な製品概要
 
    「Nissin Lamen」(ニッシン ラーメン)
特徴:スタンダードな鍋炊き袋めんで、同社の主力製品


    「Nosso Sabor」(ノッソ サボール)
特徴:北部・北東部向けに品質を改良したエリア限定製品


    「Cup Noodles」(カップヌードル)
特徴:お湯を入れるだけで手軽に調理できるカップ入り即席めん

●世界各国の即席めんの総需要データ
 

報道関係の方向けお問い合わせ先:pr_info@ajinomoto.com
 
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