• mixiチェック
2013年10月7日
味の素社ならびに味の素ユーロリジン社によるリジン特許侵害訴訟
ドイツ、オランダで勝訴が確定

 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区、以下「味の素社」)およびその欧州法人である
味の素ユーロリジン社(社長:ジャン ファルグー 本社:フランス パリ市、以下「AEL社」)がグローバル・バイオケム・テクノロジーグループとその傘下企業(以下「GBT社」)および欧州販売代理店ヘルム社に対して
2006年に提起した飼料用リジンに関する特許侵害訴訟において、オランダ最高裁判所判決で味の素社側の勝訴が確定しました。またドイツでも、GBT社が最高裁判所に上告の請願を提出しなかったため、GBT社側の特許侵害が確定しました。

 オランダ最高裁判所判決では、味の素社の保有する飼料用リジンの製法特許の有効性およびGBT社側の特許侵害が2013年9月13日に認められ、味の素社側の勝訴が確定しました。
 ドイツでは、GBT社が味の素社特許に対し2008年に特許無効訴訟を提起しましたが、GBT社の請求は棄却され、味の素社の特許の有効性が認められています。また、2013年7月18日のデュッセルドルフ控訴裁判所で下された、GBT社による特許侵害判決に対し、GBT社が最高裁判所に上告の請願を提出しなかったことにより、GBT社側の特許侵害が確定しました。

ドイツおよびオランダにおいて確定した判決内容の概略は以下のとおりです。
・GBT社側による特許侵害リジンの販売申出、販売、使用、輸入等の侵害行為の禁止
・GBT社側による特許侵害行為に関する詳細情報の味の素社側への開示
・GBT社側による損害賠償金の味の素社側への支払い
・訴訟費用等の敗訴者負担

 欧州の特許訴訟で高い評価を受けているドイツとオランダの両国で、味の素社およびAEL社の一貫した主張が認められたことは非常に大きな意義があります。なお、ドイツ、オランダともに、損害賠償請求金額は確定しておらず、これからの司法手続き等により確定されます。

 味の素グループは世界のアミノ酸のリーディング・カンパニーとしてより高度なアミノ酸製造技術の開発のため、また飼料業界、動物栄養関連産業への貢献を目指して研究開発に集中的な投資を行っています。知的財産権の侵害はこのような研究開発の努力を阻害するものと考えており、引き続きその権利を守るため正当な法的保護を求めていく考えです。

報道関係の方向けお問い合わせ先はこちら
閉じる