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2013年11月5日
味の素社、トルコのプレミアムブランド食品会社
キュクレ社の株式50%を取得
トルコ市場での事業展開を加速

 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)は、トルコのプレミアムブランド食品会社キュクレ社(現地社名:KüKRE GIDA VE İHTİYAÇ MADDELERİ NAKLİYAT VE öZELEĞİTİM HİZMETLERİ TİCARET VE SANAYİ ANONİM ŞİRKETİ※1、社長:サブリ・ギュレル/Sabri Gülel、本社:トルコ共和国 エスキシェヒール市、非上場)の株式の50%を約60百万トルコ・リラ※2(約29億円)で取得することで、本日、合意に達し契約書を取り交わしました。
 キュクレ社の強力なブランド力と配荷力に、当社の幅広い商品開発力と生産技術力を加えることにより、トルコでの既存事業強化と、新しい食品領域での事業拡大を実現し、将来的には中東、中央アジア市場への展開強化を狙います。

 人口約75百万人、一人当たりのGDP10,504米ドルのトルコにおける調味料・加工食品市場は、650億トルコ・リラ(約3.2兆円)(2012年度当社推計)、年率5.4%で堅調に推移しており、今後も旺盛な需要の伸びが期待されます。当社は、イスタンブール味の素食品販売社(2011年設立)を通じ、外食向け調味料の事業をスタートしています。


 キュクレ社は、創業からほぼ100年の歴史を持ち、調味料(食酢、果実ソース)、ピクルス等を製造・販売する食品会社で、主要製品の「KEMAL KÜKRER」はプレミアムブランドとしてトルコで広く認知されています。また、同社はトルコ全土で30,000店超の小売店をカバーする配荷力を保持し、外食チャネル、全国チェーン量販店や有力小売店に強い直接営業力を持つことから、今後、「味の素®」を含む既存商品の販売強化と、当社の幅広い商品開発力・生産技術力を活用した独自性のある新しい製品領域の 拡大により、同社の一層の成長を実現します。

 当社は、今回の株式取得により、5年後を目途に、トルコにおける売上規模50億円(現在の約3倍)を目指します。また、キュクレ社を事業拡大の起点とし、将来的にはアセアン・南米に次ぐ新しい市場である中東、中央アジアへの更なる拡大を狙います。

 なお、キュクレ社の業績が当社の連結財務諸表に与える影響が軽微なため、持分法非適用関連会社とする方針です。

※1 キュクレ食品&ロジスティックス&貿易&産業合資会社
※2 トルコ・リラ=49.2円(2013年10月末レート)

<キュクレ社の概要>
 (1)所在地トルコ共和国 エスキシェヒール市
 (2)会社設立1915年
 (3)代表者社長 サブリ・ギュレル(Sabri Gülel
 (4)従業員175名
 (5)事業内容食酢(果実酢、バルサミコ酢)、果実ソース、ピクルス等の製造・販売
 (6)資本金8,250千トルコ・リラ(約4億円)
 (7)売上高約33百万トルコ・リラ(約16億円)(2012年実績)


<資本参加後の経営>
 (1)出資比率味の素社がキュクレ社株式の50%を60百万トルコ・リラ(約29億円)で取得
 (2)株主構成味の素社50%
Sabri Gülel32%
Cavit Gülel17%
Serkan Gülel1%
 (3)資本参加日2013年12月中旬
 (4)経営体制両社より取締役2名を派遣(計4名)
味の素社(会長)、キュクレ社(社長)

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