2015年6月4日
味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)は、インドネシアのパン市場に新規参入することを決定しました。味の素(株)と連結子会社の味の素アセアン地域統括社、味の素ベーカリー株式会社の3社により、2015年7月にインドネシアに冷凍パン※1の開発・製造・マーケティングを行うインドネシア味の素ベーカリー社(以下、ABI社)を設立し、2016年8月より同国内で販売を開始する予定です。2020年度には売上高1,935億インドネシア・ルピア(約18億円※2)を目指します。これにより、インドネシアにおけるコンシューマーフーズ事業の拡大を加速するとともに、インドネシアの豊かな食生活への一層の貢献を目指します。 ※1 冷凍パン生地および冷凍ベーカリー製品。 ※2 2015年5月末レート:1インドネシア・ルピア=0.0094円。
インドネシアの人口は、2013年時点で、約2億5千万人で、2020年には約2億7千万人に達すると推定されています。また、同国の一人当たりのGDPは3,500米ドル、経済成長率は2010年-2014年は年平均約6%で成長し、今後も継続的な経済成長が見込まれます(出典 外務省データ、2014年)。 経済成長に伴い食生活が多様化、パン食が急速に普及しており、インドネシアのパン市場の規模は、2013年4.6兆インドネシア・ルピア(約432億円※2)、2008年-2013年は年平均13%成長しています(出典 ユーロモニター、2013年)。 新会社のABI社は、拡大する同国のパン市場においてまだ普及していない、今までインドネシアにはない高付加価値の冷凍パンの製品開発・製造を行います。ABI社で製造した製品は、強力な営業力を有するインドネシア味の素販売社にてジャカルタ都市圏を中心に販売します。人口構成比率が拡大している中間層を主な購入者として想定しています。
インドネシアにおける味の素(株)のビジネスの歴史は長く、1969年にインドネシア味の素社を設立し、うま味調味料「AJI-NO-MOTO®」を発売しました。1コインで買える小袋サイズの「AJI-NO-MOTO®」を市場の小売商店を回訪しながら販売する独自の販売方法で事業基盤を構築しました。その後、風味調味料「Masako®」、各種インドネシア料理のメニュー用調味料「Sajiku®」、液体調味料「SAORI®」、マヨネーズ「Mayumi®」を展開し、根強い固定顧客を獲得、事業を拡大しています。
味の素グループは、2014-2016中期経営計画において、インドネシアを「Five Stars(アセアン、ラテンアメリカのコア展開国)」のひとつとし、重要な成長ドライバーとして位置づけています。インドネシアのコンシューマーフーズ事業において、2020年度に2012年度比で3倍の売上げを目指し、飛躍的な成長加速を実現していきます。
味の素グループは、各国で現地の食文化・食習慣に合った、よりおいしく、高品質な製品の提供を通じて豊かな食生活に貢献する、確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニーを目指します。 <新会社概要>
■インドネシア味の素ベーカリー社(英名:PT AJINOMOTO BAKERY INDONESIA)
【参考資料】
■味の素アセアン地域統括社(英名:Ajinomoto SEA Regional Headquarters Co., Ltd.)
■味の素ベーカリー株式会社(英名:AJINOMOTO BAKERY CO., LTD.)
■インドネシア味の素販売社(英名:PT Ajinomoto Sales Indonesia)
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