2016年8月29日
「Ros Dee®」(ポーク風味)
味の素株式会社(社長:西井孝明 本社:東京都中央区)の連結子会社である、タイ味の素社(Ajinomoto Co., (Thailand) Ltd.)は、タイにおける風味調味料の需要増に対応し、8億タイ・バーツ(約24億円)を投じて、タイ王国サラブリ県にあるノンケー工場の風味調味料「Ros Dee®」(「ロッディー」)の生産能力を増強します。風味調味料事業の更なる拡大を図り、味の素グループの海外コンシューマーフーズ事業最大拠点であるタイにおいて事業拡大を加速します。
タイの風味調味料市場は、中間所得層の拡大を背景に、家庭での使用頻度の増加による世帯当たりの使用量の増加と、屋台を中心とした外食市場での使用機会の拡大により、過去5年間で約1.3倍の約7万トンの規模に拡大し(2015年度当社推定)、今後も一層の市場拡大が見込まれます。
「Ros Dee®」は、1979年に発売した風味調味料で、現在4品種を販売しています。畜肉の風味を料理に付与する汎用調味料として炒め物やスープなどに使用されています。積極的なマーケティング活動と家庭料理の幅広いメニューへの用途訴求に加え、外食市場の開拓により、販売量は2011年度以降、年平均5%以上伸長し、タイ国内でトップシェアを維持しています。
今後も見込まれる需要増に備え、タイ味の素社は、ノンケー工場の生産設備の増設と包装工程での自動化による生産効率の向上により「Ros Dee®」の生産能力を約40%増強します。また、異物混入防止やトレーサビリティ強化のための設備を充実させ、タイのお客様により安心して製品をご使用いただけるよう、品質管理をさらに徹底します。
味の素グループは、2014-2016中期経営計画において、海外コンシューマーフーズ事業最大拠点であるタイを「Five Stars(アセアン、ラテンアメリカのコア展開国)」の一つとし、重要な成長ドライバーとして位置付けています。タイのコンシューマーフーズ事業においては、2020年度に2012年度比で2倍の売上げと飛躍的な成長を目指しています。味の素グループは今後も、よりおいしく、高品質な製品の提供を通じて、現地の豊かな食生活に貢献することで、海外食品事業のさらなる成長を目指します。
<設備投資の概要>
参考
■タイ味の素社の概要
■風味調味料とは
肉、魚、野菜などのエキスにスパイス等の香辛料、塩・砂糖、うま味調味料などがブレンドされた、スープ、煮込み料理、炒め物、下味付けなど幅広いメニュー・用途に使用される汎用調味料。
タイの「Ros Dee®」(「ロッディー」)、インドネシアの「Masako®」(「マサコ」)、ベトナムの「Aji-ngon®」(「アジゴン」)等は、日本の「ほんだし®」に相当するもので、各国の各種家庭料理に手軽にお使いいただける調味料です。
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