2016年9月29日
味の素株式会社(社長:西井孝明 本社:東京都中央区)およびその連結子会社である味の素ユーロリジン社(社長:ダニエル ベルコビッチ 本社:フランス パリ市)がグローバル・バイオケム・テクノロジーグループとその傘下企業(以下「GBT社」)に対して2013年に提起した飼料用リジンに関する特許侵害訴訟において、オランダのハーグ控訴裁判所判決で当社側の勝訴が確定しました。
第一審(ハーグ地方裁判所)では、当社の特許(特許番号EP 1 664 318)が無効であると判断されましたが、2016年4月26日にハーグ控訴裁判所は、第一審判決を取り消し、特許は有効であるとし、GBT社による侵害を認める判決を下しました。この判決に対し、GBT社が上告を行わなかったため、当社側の勝訴が確定しました。特許が満了する2025年まで、GBT社によるオランダでの特許侵害リジンの販売申出、販売、使用、輸入等は禁止されます。なお、当社の特許は、オランダ以外の欧州10カ国を含め、現時点で世界20カ国で成立し、有効に存続しています。
味の素グループは、アミノ酸のグローバル・リーディング・カンパニーとして、より高度なアミノ酸製造技術の開発、そして飼料業界および動物栄養関連産業への貢献を目指し、研究開発に集中的な投資を行っています。知的財産権の侵害はこのような研究開発の努力を阻害するものと考えており、引き続きその権利を守るため正当な法的保護を求めていく考えです。
参 考
■味の素ユーロリジン社の概要
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