「佳良にして廉価なる調味料を造り出し滋養に富める粗食を美味ならしむること」

これは、明治時代の科学者であり、うま味調味料「味の素®」の原点となった“うま味”の発見者、池田菊苗博士の言葉です。
1908年に発見された“うま味”の主成分は、アミノ酸のひとつであるグルタミン酸。「粗末な食事を、少しでもおいしく食べたい。」 という当時の日本をとりまく食事情が、食材のおいしさを引き立てるうま味調味料「味の素®」の誕生へとつながりました。

私たちの創業の思いは世界へと広がります。

世界は今、不足栄養や過剰栄養など、国によってさまざまな食の課題を抱えています。ここでも私たちの思いは同じ。「それぞれの国の食生活にしっかりと根付き、毎日の健康を支える“おいしさ”を提供すること。」

食には、からだだけでなくこころにも栄養を与える力があります。家族のために作る料理は人生を豊かにし、食卓を囲んだ会話は絆を深めます。

私たちは、共に作り、共に食べるよろこびを創出し、明日への活力を育んでいきます。

アミノ酸の追求は、食を超え、生活をもっと快適にすることにも活かされます。

例えば、筋肉をつくる機能を持つアミノ酸は、筋力の衰えが気になる高齢者や、スポーツにおけるアスリートのパフォーマンス向上をサポート。さらに、アミノ酸には睡眠の質を改善する機能があることも解明されており、近年増えている眠りの悩みを改善するなど、私たちが提供する商品やサービスは、アミノ酸の可能性とともに広がり続けているのです。

世界の人々が抱える多様な課題に一つひとつ真っ直ぐ向き合い、日々試行錯誤を繰り返しながら、妥協のない探求心で解決していく。

「世界中の人々のウエルネスを実現すること。」

それが私たち味の素グループの願いであり、果たすべき使命なのです。