味の素グループ統合報告書2017
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*1. 全社共通費は事業別に配賦済み、全社共通資産(現預金、味の素(株)本社等)は未配賦。ROEおよびROA目標(数値は全て2016年度実績⇒2019年度実績計画)12.1%日本食品13.2%海外食品11.2%務レバレッジの掛け算であることから、ROAを高め ることが重要と考えています。まずコモディティ事業からの抜本的な転換によって収益性の高いスペシャリティの拡大を加速することで、売上高当期利益率を高めます。同時に、ICTなどを活用したサプライチェーン全体の取締役 専務執行役員栃尾 雅也事業別ROA(事業利益ベース)*1食品確かな足跡、新たなる一歩財務担当役員メッセージ 当社は、2017-2019 (for 2020) 中期経営計画(以下、17-19中計)において、2020年度にグローバル食品企 業トップ10クラス入りすることを明確に宣言しました。ASVによる価値創造を通じて社会課題を解決し続け、 サステナブルに成長していくためにも、財務の健全性を維持しつつ、トップ10クラスにふさわしい事業構造、財務構造に転換していくことが必要不可欠です。社会価値の創造を経済価値につなげ、そこから生み出されるキャッシュ・フローを成長領域に再投資していくことによって、更なる価値創造に取り組み、サステナブルな利益成長を図りながら、安定的な株主還元を実現していきます。 収益面の強化では、2014-2016中期経営計画においてスペシャリティ比率を高めるべく、医薬や甘味料事業で大きな施策に取り組んできました。しかしながら、 動物栄養事業の計画未達が示す通り、事業構造改革はまだ途上であり、コモディティ事業からの抜本的な転換を加速していきます。加えて、グローバル食品企業トップ10クラスの要素である「世界一であるコアな技術・ 事業領域」を進めている中で、味の素グループはドライセイボリー領域でのトップ、アミノ酸市場でのNo.1を実現してきましたが、今後は製品・サービスの質そのものをさらに高め、グローバルトップ3に入るカテゴリーを増やし、ビジネスの柱をより骨太にしていくことで、収益の強化を図っていきます。 資本効率の観点ではROEを最重要指標としています。ROEはROA(売上高当期利益率×総資産回転率)と財アミノサイエンス22ROE8.7%9.8%ROA(事業利益ベース)7.4%8.8%14.1%ライフサポート4.9%15.9%ヘルスケア7.9%12.5%6.1%8.5%6.6%11.4%グローバル食品企業 トップ10クラス入りに向け、 統合的かつ戦略的な 財務マネジメントによって キャッシュ・フロー創出力を高め、 重点領域への成長投資を いっそう強化し、安定的な 株主還元を実現していきます。2020年度に向けた財務戦略の考え方

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