味の素グループ統合報告書2017
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計4,735億円R&D:921億円設備投資:1,994億円M&A:1,819億円効率化によって在庫削減や売上債権の圧縮につなげ、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)の短縮を通じて総資産回転率を高めます。味の素グループは食品とアミノサイエンスを展開していますが、それぞれで事業の特性は異なるため、各事業別にもROA目標を設定しています。このように事業単位でのマネジメントも強化しながら、財務レバレッジをグループ全体で管理することで、資本効率向上に向けた取り組みを加速していきます。 更なる利益成長に向けて、重点領域を見極めながら メリハリのある最適な資源配分を行っていくべく、設備投資・R&D・M&Aを三位一体でマネジメントし、成長領域へ傾斜配分していきます。具体的には、海外食品、 おいしさソリューション、先端バイオ医療周辺領域を重点領域とし、積極的な成長投資を進めていきます。17-19中計期間では、設備投資で約2,300億円(3年間総額)、R&Dで約290億円(各年度)を投資し、M&AはD/Eレシオを50%程度にマネジメントしながら有利子負債を こうした収益性や効率性への取り組みによって、売上高EBITDA率を13%台後半へ引き上げていくとともに、17-19中計期間中に3,500億円レベルの営業キャッ シュ・フローを創出し、これを成長投資と株主還元に配分していく方針です。株主還元については、将来にわたる原資を確保するため、健全な財務体質の維持と持続 的な利益成長のための投資を前提として、配当性向は30%、総還元係数は50%以上を目途にしています。主体として戦略的に実行していきます。ただし、将来の成長に向けて重要なM&A案件があった場合には、D/Eレシオ50%を超えて実施することも考えています。 投資判断の考え方について、従来は既存事業/新規事業を問わず、一律の基準で評価してきましたが、新規事業/新興国については別途新たな基準を設けて様々な観点から評価する仕組みに変えました。具体的には 資本コストを上回る収益率を確保するという最低限の 基準に加え、数値化が困難なカントリーリスクや新興国財務戦略キャッシュ・フロー創出成長投資株主還元資金調達+2014-2016年度実績(日本基準)営業キャッシュ・フロー:3,425億円EBITDA率:13.0%D/Eレシオ:31.2%配当性向(3年間平均): 29.3%総還元性向(3年間累計):67.8%23• 17-19中計期間で3,500億円レベルの営業キャッシュ・フローを創出 ― 更なる事業構造改革の着実な遂行により、資産効率を高め、 キャッシュ・フロー創出の効率性を向上• 売上高EBITDA率を13%台後半へ引き上げ• 設備投資・R&D・M&Aを三位一体でマネジメントし、成長領域へ 傾斜配分 ― R&D:各年度で290億円程度を維持(対売上高比率2.5%程度) ― 設備投資:3年間で約2,300億円を投資 ― M&A:戦略的M&A投資を積極的に実行• 連結子会社の持分比率引き上げを通じた、当期利益向上を検討• 配当性向30%を目途に、安定的かつ継続的に配当• 総還元性向50%以上を目途に、機動的な自己株式取得を検討• 成長戦略に向け、D/Eレシオを50%程度にマネジメントしながら 有利子負債を主体とし、資金調達を実施味の素グループらしい成長投資のあり方とマネジメントの仕組み

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