味の素グループ統合報告書2017
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7つの工場を有する強力な販売力全米を網羅する幅広い販売力北米コンシューマーフーズ事業における、 先端技術による高度な製品開発力日本で蓄積した優れた生産技術力更なる高付加価値製品の創造顧客基盤の拡大による成長加速特集 4味の素グループのASVをグローバルに展開 海外コンシューマーフーズ事業においては、独自技術を活かしお客様や展開国への適合を徹底することでおいしさNo.1を実現し、グローバル成長を推進しています。欧米先進国においては、より加工度の高い、日本発のユニークな価値を持つ製品群、特に冷凍食品・加工食品を軸に、現地に適合したアジアン製品に特化した事業を展開しています。味の素グループは北米において2000年に本格的に冷凍食品事業を立ち上げ、現地に適合した高品質なギョーザ・麺・米飯などをメインに展開しています。 ウィンザー社は、冷凍食品事業に精通した経営陣のもと、米国冷凍食品市場において大手流通をはじめ取扱店舗数約 8万店と幅広い流通ネットワークを持つほか、取扱レストラン数約12万店と外食向けにも強固な営業基盤を有しています。 今回の買収により、味の素グループの得意とするギョーザ・麺・米飯を中心に、ウィンザー社の販売網を利用して、全米の小売チャネルへの販売を加速し、併せて外食チャネルでの販売基盤強化が可能となります。現在は味の素ウィンザー社として様々なシナジーが創出されており、海外コンシューマーフーズ事業全体における冷凍食品の売上高は1,000億円規模まで成長しています。 味の素ウィンザー社による統合シナジーを早期に最大化すべく、味の素グループとウィンザー社における事業戦略の考え方や文化の調和に取り組みました。特に、味の素ウィンザー社のキーマンには日本での研修に参加させ、「確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニー」の実現に向けた戦略やその中核となるASVの考え方を共有してきました。また、日本からは社長をはじめ経営陣が現地を訪問し、ASVを通じた成長戦略を直接従業員に説明するなど、味の素グループの目指す方向性を共有し、従業員一人ひとりがASVを体現する重要な役割を担っているというマインドを醸成しています。味の素グループは北米において、アジアンカテゴリーに強いブランドを持つウィンザー・クオリティ・ホールディングス社(以下、ウィンザー社)を2014年に買収し、2015年に味の素ウィンザー社が発足しました。味の素グループの強みとウィンザー社の強みを融合し、おいしさと健康を北米の食卓にお届けすることで、北米アジアン市場に おける圧倒的No.1を目指します。ウィンザー社買収の狙いと効果アジアンカテゴリーにおける強いブランドウィンザー社の強みシナジー味の素グループの強み36背景と 経緯合併後の 進■ASVの共有と浸透ウィンザー社買収の狙いと効果味の素ウィンザー社へのASVの浸透を通じた、北米における「おいしさと健康」価値の拡大

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