味の素グループ統合報告書2017
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 2016年4月には、グローバルガバナンスポリシーを導入し、「統率するHQ」と「任される現場」の役割と責任を明確化しました。これによって、「任される現場」の機動力と効率性が高まり、意思決定のスピードが向上するなどの効果が出ていることも、ガバナンス強化に取り組んだ一つの成果であると認識しています。今後も、「統率するHQ」がしっかりとリーダーシップを発揮しつつ、「任される現場」が仕事をしやすい環境を作っていくことで、バランスの取れた体制を構築していきます。 「確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニー」の実現に向け、取締役会の実効性を継続して高めていくことが 最重要テーマであると認識しています。2017年からは、社内 取締役の人数を10名から6名にし、社外取締役の割合を1/3まで引き上げ、よりオープンに議論でき、ステークホルコーポレート・ガバナンス取締役会長メッセージ 当社は、2014-2016中期経営計画において、「確かな グローバル・スペシャリティ・カンパニー」を実現する土台として、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組みました。 取締役会の実効性を高めるべく、2015年に社外取締役の数を3名に増やし、また2016年には、味の素グループとして初めて取締役会の実効性評価に関するアンケートを実施しました。その結果、中長期の方向性についての議論や、議論そのものの重点化が十分でないこと、社外取締役の社内情報収集の機会が十分でないことなど、いくつかの課題が明確になりました。これらを踏まえ、2017-2019 (for 2020) 中期経営計画(以下、17-19中計)の策定にあたっては、少人数の社内外の取締役会メンバーで議論する機会をプロセスに組み込み、17-19中計の方向性や考え方についての共有ができたことで、よりブラッシュアップされた計画を策定することができました。522014-2016中期経営計画における ガバナンス強化の取り組み「確かなグローバル・スペシャリティ・ カンパニー」を目指してガバナンスの強化に継続して取り組み、味の素グループ独自の価値創造を実現することで、真のグローバルカンパニーとしてサステナブルに成長していきます。

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