味の素「食と健康」国際協力ネットワークプログラム(AINプログラム)

味の素「食と健康」国際協力支援プログラム公募のご案内

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AIN事務局からのお知らせ
味の素「食と健康」国際協力支援プログラム~2016年度支援事業を決定~

 味の素グループは、途上国の人々の生活の向上を目指し、「食・栄養分野の国際協力」の現地活動に対し助成を行っています。このたび、2016年度支援事業として計4件の助成を決定いたしました。

事業名 実施団体名(寄付先) 実施国 期間
(年)
助成総額
(千円)
1. 食物へのアクセス制限がある塩害地域の子どもの栄養改善プロジェクト
一般財団法人
アライアンス・フォーラム財団
バングラデシュ 3 7,713
2. 思春期女子の栄養改善と健康推進プロジェクト
特定非営利活動法人
アジア砒素ネットワーク
バングラデシュ 3 9,000
3. 家庭菜園や小規模家畜飼育の普及を通した5歳未満児の栄養改善事業
特定非営利活動法人
CWS Japan
ミャンマー 3 8,322
4. 学校給食を通して貧困村の栄養改善を行うプロジェクト
チーム ピース チャレンジャー インド 3 8,458
(総額33,493千円)
1.選考委員一覧および総評
2.助成事業概要と推薦理由
3.2016年度支援事業一覧(2014年度・2015年度開始事業含む)

2016年度支援事業 応募要項

1.選考委員一覧および総評

(◎代表、○副代表:2016年3月時点)(敬称略・五十音順)
◎溝田 勉 長崎大学名誉教授、元国連・ユニセフ駐日副代表
○佐藤 都喜子 独立行政法人国際協力機構客員国際協力専門員、
名古屋外国語大学現代国際学部国際教養学科教授
伊藤 道雄 ACC21代表理事
遠藤 保雄 仙台大学教授 兼 東京事務所所長、東京農業大学客員教授
中村 丁次 神奈川県立保健福祉大学学長、公益社団法人日本栄養士会名誉会長
山本 秀樹 帝京大学公衆衛生大学院教授
力丸 徹 独立行政法人国際協力機構国際協力専門員
大野 弘道 味の素株式会社取締役常務執行役員

本年度は、家庭菜園と家畜飼育との組み合わせ、流通システムの構築、キーフーズ調査の実施など、様々な工夫を凝らして現地の環境に根ざした形で食材・食事の提供を行う栄養改善事業が多く見受けられました。それぞれの地域で着実に実績を積んできた団体からご提案いただいた申請では、それまで培ってきた現地とのネットワークを活かした活動内容が確認でき、プロジェクトの持続性が期待できます。
すべての申請について、特に「食・栄養分野の活動の位置づけが明確であること」「住民主体の実践活動であること」「自立発展の視点を有すること」等を重視いたしました。

2.2016年度助成事業の概要と推薦理由

助成番号16-01
団体名 一般財団法人 アライアンス・フォーラム財団
事業名 食物へのアクセス制限がある塩害地域の子どもの栄養改善プロジェクト
実施国・地域 バングラデシュ人民共和国 クルナ管区 バゲルハット県
実施期間 2016年 4月 1日 ~ 2019年 3月 31日 (3年間)
助成額 総額7,713,100円(1年目:2,593,170円 2年目:2,756,050円 3年目2,424,180円)
主な活動 ・現地スタッフやCommunity Nutrition Volunteerに対する研修の実施
・キーフーズ調査の実施、その結果に合ったレシピの考案、調理実習の実施
・地域の栄養啓蒙活動場所となるCommunity Houseの立ち上げ
〔主な受益者〕
直接受益者 対象地域の5歳未満児童:約3,000名
間接受益者 5歳未満児童の家族:約6,000名 受益者合計9,000名
(うちリーダー育成人数)Community Nutrition Volunteer 30名
推薦理由 対象地域のキーフーズを明らかにした上で対象地域の需要に合致したレシピを考案し、それを普及させることで栄養改善を行う、という論理的なアプローチで課題に取り組む。汎用性の高いプロジェクトなので、バングラデシュ国内の他地域への波及効果も期待できる。

助成番号16-02
団体名 特定非営利活動法人 アジア砒素ネットワーク
事業名 思春期女子の栄養改善と健康推進プロジェクト
実施国・地域 バングラデシュ国ジョソール県オバイノゴル郡プレムバーグユニオン
実施期間 2016年 4月 1日 ~ 2019年 3月 31日 ( 3年間)
助成額 総額9, 000, 000円(1年目:3,000,000円 2年目:3,000,000円3年目:3,000,000円)
主な活動 ・栄養教育のための教材作成
・保健ワーカーや教員に対する研修の実施
・身体測定とアンケートの実施
・栄養に関するポスターコンテストや栄養展示会の開催
・カウンセリングや栄養指導の実施
〔主な受益者〕
直接受益者:6,782名
間接受益者:12,840名
推薦理由 思春期女子の栄養不足や高い妊娠率という現状を的確に捉え、地域に根ざした活動を行っている。行政や現地の大学と情報を共有することでプロジェクトの持続性を確保し、将来的には活動対象を母親だけでなく子どもにも広げていく等、包括的な取り組みを期待したい。

助成番号16-03
団体名 特定非営利活動法人 CWS Japan者会
事業名 ミャンマー連邦共和国エーヤワディ地域マウビン・タウンシップにおける家庭菜園や小規模家畜飼育の普及を通した5歳未満児の栄養改善事業
実施国・地域 カミャンマー連邦共和国エーヤワディ地域マウビン・タウンシップ
実施期間 2016年4月1日 ~ 2019年3月31日 (3年)
助成額 総額8,322,000円(1年目:2,774,000円 2年目:2,774,000円 3年目:2,774,000円)
主な活動 ・ベースライン調査
・家庭菜園と家畜飼育のための教材作成、セミナーの実施
・栄養と衛生教育のための教材作成、セミナーの実施
〔主な受益者〕
直接受益者:5歳未満児とその家族300家庭×4.4名(ミャンマーの平均世帯数)=1,320名
間接受益者:直接受益者の300家庭から野菜の種や鶏などを受け取り、技術指導を受ける地域住民300 家庭×4.4名= 1,320名
推薦理由 地域課題に分析を行い、家庭菜園、家畜飼育の指導を行う中で、早くからプロジェクトの自立性を意識した取り組みを行っている。

助成番号16-04
団体名 チーム ピース チャレンジャー
事業名 学校給食を通して貧困村の栄養改善を行うプロジェクト
実施国・地域 インド、ビハール州、ガヤ地区、スジャータ村
実施期間 2016年 4月 1日 ~ 2019 年 3 月 31 日 (3 年)
助成額 総額8,458,443円(1年目:2,973,343円 2年目:2,926,300円 3年目:2,558,800円)
主な活動 ・生徒に対して健康診断の実施
・家庭での食事調査の実施
・教師、シェフに対して栄養研修の実施
・生徒に対して栄養授業・テスト・献立コンクールの実施
・栄養に関する小冊子の作成・配布
〔主な受益者〕
直接受益者
ニランジャナスクール生500人と母親:1,000名
ニランジャナスクールの分校生徒:200名
職業訓練所の女性:50名
間接受益者
生徒の家族と地域住民:1,000名  受益者合計 2,250人
(うちリーダー育成人数)2人
推薦理由 これまで行ってきた給食提供活動を軸に、さらなる展開を試みている。実質的な活動を行うCHWを効果的に養成するとともに、当団体が現在かかえている女性自立支援や託児所に関連するプログラムとの連携を図ることで、活動内容がさらに浸透することが期待される。

3.2015年度支援事業一覧(2013年度・2014年度開始事業含む)

<2014年度開始/2015年度開始>
事業名 団体名 実施国 期間
(年)
<2014年度開始>
バングラデシュ、フルバリヤ群、栄養改善プロジェクト 特定非営利活動法人
ワールド・ビジョン・ジャパン
バングラデシュ 3
コミュニティファクトリーにおける給食・栄養活動を通じた最貧困家庭栄養改善プロジェクト 特定非営利活動法人
かものはしプロジェクト
ベトナム 3
ベトナム農村地域における母親の離乳食作り啓発支援事業 特定非営利活動法人
国際生命科学研究機構
ベトナム 3
食品加工を通じた漁村女性の生活改善(マレーシアペナン州) 特定非営利活動法人
パルシック
マレーシア 3
<2015年度開始>
栄養失調児の減少を目的とした母親対象の栄養と食に関する知識向上プログラムとその実践 特定非特定非営利活動法人
東ティモール医療友の会
東ティモール 3
沙漠に効く“食”― マスコビーダックの開発普及 公益財団法人
オイスカ
中国 2
プノンペン市貧困地区における母親主体のコミュニティ開発と家庭の栄養改善 一般社団法人
日本カトリック信徒宣教者会
カンボジア 3


<2016年度開始>
事業名 団体名 実施国 期間
(年)
食物へのアクセス制限がある塩害地域の子どもの栄養改善プロジェクト 一般財団法人
アライアンス・フォーラム財団
バングラデシュ 3
思春期女子の栄養改善と健康推進プロジェクト 特定非営利活動法人
アジア砒素ネットワーク
バングラデシュ 3
家庭菜園や小規模家畜飼育の普及を通した5歳未満児の栄養改善事業 特定非営利活動法人
CWS Japan
ミャンマー 3
学校給食を通して貧困村の栄養改善を行うプロジェクト チーム ピース チャレンジャー インド 3

以上