味の素「食と健康」国際協力ネットワークプログラム(AINプログラム)

現地活動の支援

国内外のNGO/NPOからプロジェクトを公募し、AIN委員会による審査、味の素グループ従業員による視察を経て決定します。プロジェクト開始後は、各国のグループ会社とともに、栄養教育活動などを側面から支援します。

主な活動

「食・栄養・(食・栄養と関連する)保健分野の国際協力」の現地活動支援を通して、開発途上国の生活の質の向上を目指す助成プログラムで、国連ミレニアム開発目標(MDGs)の達成を視野に入れています。

国連ミレニアム開発目標(MDGs)

2000年の国連ミレニアムサミットにおいて、21世紀の国際社会の方向性として採択された「平和と安全」「開発と貧困」「環境」など8つの課題に対する開発目標。味の素グループは、目標4・5を視野に入れ栄養改善に貢献していく。

  1. 1. 極度の貧困と飢餓の撲滅
  2. 2. 普遍的初等教育の達成
  3. 3. ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上
  4. 4. 乳幼児死亡率の削減
  5. 5. 妊産婦の健康の改善
  6. 6. HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止
  7. 7. 環境の持続可能性の確保
  8. 8. 開発のためのグローバル・パートナーシップの推進

支援実績(1999年12月~2014年4月)

件数:
72件/12カ国
インド、インドネシア、カンボジア、スリランカ、タイ、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ブラジル、ペルー
総額:
約2億6千万円
受益者数:
約12万人

支援プロジェクト事例

ペルー栄養・母子保健に関する住民のエンパワーメント支援事業

特定非営利活動法人 AMDA社会開発機構

南米ペルー。首都リマ市、カラバイヨ地区。急勾配に20万人程が暮らす貧困者居住地区です。この地区の母子2,000人程を対象に、国際協力NGO・AMDA社会開発機構(AMDA MINDS)が母子の栄養や健康の改善を目指したプロジェクトを行っています。味の素グループは、プロジェクトへの助成第一期を2006年から3年間行いました。プロジェクトの目的は、栄養・母子保健の課題を地域住民の力で解決できるように支援すること。対象地域の妊産婦と母親の約2割は12~19歳と若く、その3分の1が栄養の問題を抱えていました。そして栄養バランスのよくない食事によって、子どもたちの健康状態も懸念されていました。

主な活動
  1. 1. 住民から保健ボランティアを育成
  2. 2. 保健ボランティアによる母子への栄養教育・身体測定
  3. 3. 母親間のネットワークを強化
  • 保健ボランティアへの調理講習会を開催
  • 保健ボランティアによる栄養教育
  • 保健ボランティアによる身体測定
  • 育成された保健ボランティアたち

↓

これまでの成果
栄養不良の子どもたちが減りました!

3年間で育成された保健ボランティアは32名、プロジェクトに参加した母子は、当初計画の倍を上回る約4,200人となりました。サンプル調査を行った母親のうち約9割の母親が栄養についての知識を高め、生活の中で実践できるようになりました。その結果、プロジェクト開始前には500人程いた栄養不良の子どもたちの約半数以上が栄養状態を改善し、健康な生活を送れるようになりました。

↓

栄養不良の子どものうち栄養が改善された子ども53% 栄養知識を高めた母親94% 栄養知識を生活のなかで活用している母親84%

今後の取り組み(2009~2011年度)
「栄養改善グッドプラクティス促進のためのネットワーク構築及び地域のエンパワーメント支援事業」

これまでの成果を地域に波及・定着させるため、国・コミュニティとの関わりを深め、栄養改善プロジェクトのモデルケースをつくります。
2009年4月~2010年3月、保健ボランティアは各コミュニティで「栄養教育」「身体測定」「栄養相談」を組み合わせた活動を行い、約380名の母親と約500名の乳幼児が参加しました。
そしてコミュニティの薬局や食堂、国の幼児発育促進プログラムとの連携により、ネットワークが構築されてきました。

その他の活動【支援プロジェクト実績】

「食・栄養・(食・栄養と関連する)保健分野の国際協力」の現地活動支援を通して、開発途上国の生活の質の向上を目指す助成プログラムです。

味の素「食と健康」国際協力支援プログラム公募のご案内

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  • 現地活動の支援"
  • 人材育成の支援
  • 人・情報ネットワークづくりの支援
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