味の素グループの化学物質管理の考え方

味の素グループ各社には、その事業内容により、重油などの危険物や苛性ソーダ、トルエンなどの化学物質を使用している事業所があります。
各事業所では、これらの危険物や化学物質が人体や環境に影響を与えないよう、法規制を遵守することは勿論、さまざまな手段で管理しています。

  1. PRTR法等による届出状況について
    日本国内では、PRTR法(化学物質排出把握管理促進法)で指定された有害化学物質を年間1トン以上使用する場合は、環境への放出量などを届出ることが義務付けられています。また、海外でも、日本のPRTR法に類似の法規制がある国々があります。
    味の素グループの日本国内における個別事業所の届出データは経済産業省HPでご覧いただけます。
  2. 化学物質等の安全管理の考え方
    味の素グループでは、表1に示すような危険物や化学物質を使用している事業所があります。
    火災や自然災害が発生したときにこれらの化学物質等が人体や環境に与える影響を最小限に食い止めるために、味の素グループでは以下の考え方で管理し、日々安全に努めています。
      表1
      • 重油、軽油、都市ガス、LNG、プロパンガスなどの液体・気体燃料
      • 塩酸、苛性ソーダ、アンモニアなどの酸、アルカリ物質
      • トルエンなどの有機溶剤
      • その他 活性汚泥設備にある廃液など
      安全管理の考え方
      • ハード面から
        地域の行政機関が公表している災害想定を踏まえ、必要な対策を講じています。
        • (1) タンク類や配管類の設備が地震で倒壊しないように耐震性を持たせる。
        • (2) 液体物質では、タンク類や配管類などの設備が万一破損した場合も内容物が事業所の外に流出しない対策をとる。例えば、
          ・タンク類や設備の周囲に防液堤を設ける。
          ・漏洩物を一時的に貯めるための緊急避難用のタンク等を設ける。
          など
        • (3) 気体物質では、配管類の大元に緊急遮断弁を設け、地震を感知したときに速やかに遮断するシステムとする。
      • ソフト面から

        (1) 上記のハード面からの対策がきちんと機能することを定期的に点検する。

        (2) 火災や自然災害を想定した流出防止訓練を定期的に実施する。

以上

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