いのちのための活動紹介 
アミノ酸をまぜた新しいコンクリートに今、魚たちが集まってきています。

いのちのための活動紹介

アミノ酸をまぜた新しいコンクリートに今、魚たちが集まってきています。

海や河川の生態系を支えている藻場や藻類。近年、その劣化が深刻な問題となっています。
アミノ酸メーカーとして、海や川に豊かな生態系を取り戻すお手伝いがしたい。そうした思いから、植物を原料としたアミノ酸をまぜることで、命の循環を生みだす新しいコンクリートを共同開発しました。

いま日本では、海の汚染や海水の貧栄養化、地球温暖化などによる磯焼け(海草・海藻の減少とそれによる生態系の劣化現象)が深刻な問題になっています。海草・海藻は魚類、貝類、甲殻類をはじめとする色々な生物の餌になるほか、これら生物にとっての棲み処(隠れ場所・産卵場所)でもあります。また、水の浄化や酸素供給の役割も果たします。海草・海藻が減少し藻場が劣化すると、海全体の生態系に大きな影響を及ぼします。魚などの生物も減ってしまいます。
そこで注目されたのが、海産物に豊富に含まれるアミノ酸の一種で、植物や特定の藻類の生育効果をもつ「アルギニン」です。

海や河川に設置するブロックのコンクリートにアルギニンを混ぜてみたら…。徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部と、消波ブロックの専門家である日建工学(株)、アミノ酸について深い知見を持つ味の素(株)で研究を進めています。
静岡県伊東沖にその新しいコンクリートブロックを沈めたところ、1ヶ月ほどで小さな藻類がコンクリートの表面に現れました。2ヶ月目には藻類は大きなブロックの表面全体を覆い、そこは短期間で小さな魚たちが集う漁礁になりました。サザエやアワビなどの貝類も住みつきはじめています。

味の素グループでは「味の素」だけでなく、栄養食品や甘味料、飼料用など様々なアミノ酸製品を、キャッサバなどの農作物から製造し続けてきました。畑のめぐみから作られるアルギニンが、海や河川のいのちのために働く。そんな新しい「いのちのサイクル」への挑戦を、これからも続けていきます。

*うま味調味料「味の素」は、味の素(株)の登録商標です。