いのちのための活動紹介 
カツオに標識をつけて放流し、回遊ルートを調査する研究に協力しています。

いのちのための活動紹介

カツオに標識をつけて放流し、回遊ルートを調査する研究に協力しています。

味の素(株)の「ほんだし」は、カツオから作られるかつお節が主原料です。
自然のめぐみを使って作るからこそ、もっと原料のことを知り、見守っていきたい。
それが「ほんだし」をいつまでも食卓にお届けするために大切なことだと、私たちは考えています。

「ほんだし」の原料となるのは、主に中西部太平洋の熱帯海域でとれるカツオです。カツオは豊富な資源量がある魚といわれていますが、最新の資源評価*1では減少してきている傾向が示され、西日本沿岸では2004年以降2008年まで、曵縄や小型一本釣りによる漁業で不漁という報告があります。
日本では古くから親しまれてきたカツオですが、回遊のルートなど、その生態についてはまだわからないことも多い魚です。世界中の人々がカツオのめぐみを味わえるように、カツオのことをより深く知り、見守ることが大切なのではないか。私たちはそう考えました。

カツオのことを知る第一歩として、私たち味の素KKは、(独)水産総合研究センター 国際水産資源研究所とともに「太平洋沿岸カツオ標識放流共同調査」を始めました。奄美大島の瀬戸内町・古仁屋港を拠点に、漁師の皆さんにご協力いただいています。
この調査では、一本釣りで釣り上げたカツオに目印となる記録型標識をつけ、海に放ちます。そのカツオが各地の漁業により再び捕らえられたら、その場所や日時を漁協などを通じて報告してもらい、移動のルートや成長速度を推定するのです。

電子記録標識(アーカイバルタグ)
手のひらサイズの記録装置

標識をつけるときは、味の素(株)の社員も船に乗り、作業を行っています。
2012年2月と4月、日本の最西端・与那国島沖で、カツオ約4,000尾の標識放流を実施しました。このうち、169尾には最新式のアーカイバルタグが装着されました。これは、カツオの位置、水深、水温、体温を30秒ごとに1年間にわたり記録できる電子記録標識で、カツオに装着できるような小型のものが開発されたのは最近のこと。カツオへの実際の使用は世界初かもしれません。また、西日本沿岸海域におけるカツオでのこのようなアーカイバルタグ大規模放流は、これまで例がありません。
すでに7尾が回収され、今後の解析により、これまで得られなかった様々な貴重なデータが得られることが期待され、学術関係者、漁業関係者の関心が高くなっています。

*うま味調味料「味の素」は、味の素(株)の登録商標です。
*「ほんだし」は、味の素(株)の登録商標です。