• mixiチェック
2013年5月8日
平成25年3月期連結決算の概要
カルピス社の影響を除くと、209億円の増収、営業利益はほぼ前年並み
経常利益、純利益は過去最高益を達成

平成25年3月期連結決算の概要
平成25年3月期連結決算は売上高は248億円の減収、営業利益は13億円の減益となりましたが、カルピス社の影響を除くと、売上高で209億円の増収、営業利益で5億円の減益とほぼ前年並みを維持しました。経常利益、純利益は過去最高益を達成しました。

 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)の平成25年3月期連結決算は、以下の通りです。
(単位:億円)

連結実績前年比
売上高11,724(11,973)97.9%
営業利益712(725)98.1%
経常利益771(759)101.6%
当期純利益483(417)115.9%
※億円未満切捨て(  )内は前年同期実績

【参考】カルピス社の影響を除いた場合
(単位:億円)

連結実績前年比
売上高11,113(10,920)101.9%
営業利益664(670)99.1%
※億円未満切捨て(  )内は前年同期実績

当期の配当金は従前予想から2円増配し、1株当たり10円、中間配当金を含めた当期の年間配当金は、年間18円(うち中間配当金8円)を予定。

 当期の連結決算は、売上高は、前期を248億円下回る1兆1,724億円(前期比97.9%)、営業利益は13億円下回る712億円(98.1%)、となりましたが、カルピス社の影響を除くと売上高で209億円の増収、営業利益で5億円の減益とほぼ前年並みを維持しました。経常利益は持分法投資利益の増加および為替差益の計上等により、前期を12億円上回る過去最高の771億円(101.6%)となりました。また、厚生年金基金の代行返上益およびカルピス株式会社の株式売却益等491億円を特別利益として計上する一方、事業構造改革に伴う医薬品製造販売設備等の減損損失およびフランスにおける甘味料製造設備等の減損損失等254億円を特別損失として計上した結果、純利益は前期を66億円上回る過去最高の483億円
(115.9%)となりました。

 売上高は、カルピス社製品の売上げが第3四半期連結会計期間から外れた影響等のため、前期を248億円下回り、1兆1,724億円(97.9%)となりました。地域別では、日本では7,649億円(93.5%)と減収となりましたが、海外では4,075億円(106.6%)と増収になりました。なお、カルピス社製品の影響を除くと、日本では、医薬セグメント等の売上げの減少はありましたが、調味料・加工食品や冷凍食品の売上げが伸長したこと、また、海外においてコンシューマーフーズおよび飼料用アミノ酸を中心に販売を伸ばしたこともあり、前期を209億円上回る1兆1,113億円(101.9%)となりました。

 営業利益は、前期を13億円下回り、712億円(98.1%)となりました。地域別では、日本で343億円
(96.6%)、海外で368億円(99.6%)となりました。日本においては、調味料・加工食品および冷凍食品等の貢献があり、また医療用・食品用アミノ酸が前期に比べて増益となりましたが、化成品および医薬セグメント等の売上げが前期を下回ったこともあり、全体として減益となりました。海外では、医療用・食品用アミノ酸、飼料用アミノ酸およびコンシューマーフーズの貢献もあり、全体として、前期並みの営業利益を確保しました。

 経常利益は、前期を12億円上回り、平成17年3月期連結決算の721億円以来の過去最高の771億円(101.6%)となりました。

 当期純利益は、前期を66億円上回り、平成17年3月期連結決算の448億円以来の過去最高の483億円(115.9%)となり、1株当たり当期純利益も過去最高の74円35銭(前期は61円28銭)となりました。

連結業績セグメント別概況
※億円未満切捨て(単位:億円)

売上高前年増減前年比営業利益前年増減前年比
国内食品4,011△372 91.5%326103.0%
海外食品2,453148106.4%207△896.1%
バイオ・ファイン2,04261103.1%14322118.2%
医薬714△6491.7%31△3249.2%
提携事業1,800△2798.5%15△098.0%
その他701100.8%△12 △3
合計11,724△24897.9%712△1398.1%


平成26年3月期の連結業績予想
(単位:億円)

売上高(注1)営業利益経常利益当期純利益
平成26年3月期10,190750790490
平成25年3月期11,724712771483
前期比86.9%105.3%102.4%101.3%
(注1)売上高について、平成26年3月期は純額にて、平成25年3月期は総額にて表示しています。

 営業利益は前期比5.3%増の750億円、経常利益は前期比2.4%増の790億円を見込んでいます。また、当期純利益は1.3%増の490億円を見込んでいます。
 連結売上高に関しては、従来、コーヒー・油脂事業等の総発売元取引について、売上高および売上原価を総額で計上していましたが、次期より売上高と売上原価を相殺して純額にて売上高を計上する方法に変更を予定しており、この影響を受けて、前期比13.1%減の1兆190億円となっています。なお、当期も同様に売上高を純額にて計上した場合は9,849億円となり、次期の連結売上高1兆190億円は前期比3.5%増となります【参考】。

【参考】平成25年3月期の売上高を純額にて表示した場合
(単位:億円)

売上高営業利益経常利益当期純利益
平成26年3月期10,190750790490
平成25年3月期9,849712771483
前期比103.5%105.3%102.4%101.3%

 通期の為替レートは1ドル=90.0円で設定しています。

(注)
上記業績予想は、計画のもととなる前提、予測を含んで記載しています。実際の業績は、今後様々な要因によって上記予想とは異なる結果となる可能性があります。



報道関係の方向けお問い合わせ先はこちら
閉じる