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2013年10月29日
乳牛用リジン製剤“AjiPro®-L”北米で生産設備増強
〜飼料用アミノ酸のリーディングカンパニーとして新領域に本格参入〜

 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)の100%子会社である味の素アニマル・ニュートリション・グループ株式会社(社長:富樫洋一郎 本社:東京都中央区、以下「AANG社」)は、北米で製造・販売している乳牛用リジン製剤「AjiPro®−L」の生産設備を増強し、本格的な事業展開を進めます。この増産により、AANG社は、リジン、スレオニン、トリプトファン、バリン、といった素材アミノ酸に加え、反芻動物用アミノ酸市場という未開拓領域へも事業を拡げ、高付加価値型商品である「AjiPro®-L」を、動物栄養事業の成長拡大を担う製品のひとつとして育てていきます。

 鶏や豚と同様に、牛にとっても必須アミノ酸であるリジンは、反芻動物固有の複雑な消化吸収プロセスのため、鶏や豚用に提供しているリジンのままでは、吸収される前に分解されてしまい、利用が難しいものでしたが、AANG社は独自の製造技術により牛でも利用可能なリジンの製剤化に成功し、味の素ハートランド社(米国)より「AjiPro®-L」として2011年4月に発売しました。
 「AjiPro®-L」は、この製剤化により、乳生産性の向上と飼料効率改善の効果を実現。それを裏付ける豊富な科学的知見により高い評価を受け、北米の乳牛用リジン製剤のトップブランドとなりましたが、増え続ける需要に応えるため、生産設備を増強し、2016年までに10,000トン/年以上の生産体制を目指します。
 その第一弾として、2014年に5,000トン/年の生産設備を味の素ハートランド社に増設します。また、本技術の価値を世界中にお届けするために、引き続き研究開発への投資を継続し、製品性能のさらなる改良を進め、需要創出と事業の強化、拡大を図ります。

 味の素グループは、半世紀にわたり、最先端のアミノ酸発酵技術開発と地域に密着した販売活動により、飼料用アミノ酸の需要創出に取り組んできました。今後も飼料用アミノ酸のリーディングカンパニーとして、お客様にとって価値ある製品とサービスを提供し続け、お客様の発展に貢献していきます。

味の素ハートランド社「AjiPro®-L」設備概要
(1)所 在 地:米国アイオワ州
(2)完工予定:2014年11月
(3)生産能力:6,500トン/年(完工後)

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