味の素（株）、北米の冷凍食品事業を強化　〜　成長ドライバーの冷凍麺事業に東洋水産（株）が技術面で参画　〜

　味の素株式会社（社長：伊藤雅俊　本社：東京都中央区、以下「味の素（株）」）と東洋水産株式会社（社長：小畑一雄　本社：東京都港区、以下「東洋水産（株）」）は、味の素（株）の北米冷凍麺事業に東洋水産（株）が技術面で事業参画することで合意し、本日、基本合意書を取り交わしました。これに伴い、味の素グループ
８０％、東洋水産グループ２０％出資の合弁による冷凍麺生産会社を設立します。販売は、北米においてコンシューマーフーズ事業を行っている味の素グループ１００％子会社の味の素ノースアメリカ社（ＡＪＩＮＡ社）が行います。順調に拡大している北米の冷凍食品事業の成長ドライバーである冷凍麺事業を技術面で強化します。

　北米の冷凍食品事業は、２０００年のアメリカ味の素冷凍食品社設立以降、順調に拡大しています（２０１３年度売上高見込１００億円）。中でも冷凍麺（焼そば）は２００７年の発売以降、成長ドライバーとして事業拡大に貢献しています。米国の冷凍麺市場は２０１２年度１５０億円（前年度１１８％、味の素（株）調べ）と伸長しています。今後もラーメン店の増加を背景に、さらなる市場拡大が見込まれることから、技術面での競争力強化を検討していました。

　また、味の素（株）は２０１３年４月、北米の調味料を中心としたドライ事業と冷凍食品事業を統合し、現地でのコンシューマーフーズ事業をより強化・拡大する体制を整えました。

　一方、東洋水産（株）は、１９８４年より冷凍麺の製造・販売を行う中で、冷凍食品分野での製麺技術力を
向上させてきました。

　今回の合意により、東洋水産（株）の高い製麺技術力を活用し、焼そばに加え、ラーメンなどの新商品を投入することで冷凍麺市場をリードし、北米の冷凍食品事業の拡大を加速させます。

＜基本合意書概要＞

以下内容の合弁会社を設立することを基本合意しました。

（１）出資比率	：	味の素グループ　８０％　東洋水産グループ　２０％
（２）代表者	：	味の素（株）が指名する取締役が就任
（３）本社所在地	：	アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド市
（４）事業カテゴリー	：	冷凍麺
（５）両社の役割	：	味の素グループ；事業運営支援東洋水産グループ；生産・開発の支援

＜参考＞
（１）投資見込額	：	約２５億円
（２）販売目標	：	発売１０年後、約８千トン
（３）ブランド	：	「ＡＪＩＮＯＭＯＴＯ®」
（４）発売時期	：	２０１５年度予定

＜両社概況＞

味の素株式会社

（１）代表者	：	代表取締役　取締役社長　最高経営責任者　伊藤　雅俊
（２）所在地	：	東京都中央区京橋１丁目１５番１号
（３）設　　立	：	１９２５年（１９０９年創業）
（４）売上高	：	連結　１１，７２４億円（２０１３年３月３１日現在）
（５）従業員数	：	連結　２７，５１８名（２０１３年３月３１日現在）
（６）事業内容	：	調味料、加工食品、アミノ酸、医薬品、化成品の製造・販売

東洋水産株式会社

（１）代表者	：	代表取締役社長　小畑　一雄
（２）所在地	：	東京都港区港南２丁目１３番４０号
（３）設　　立	：	１９５３年
（４）売上高	：	連結　３，４４５億円（２０１３年３月３１日現在）
（５）従業員数	：	連結　４，２７５名（２０１３年３月３１日現在）
（６）事業内容	：	即席麺、生麺、冷凍麺、加工食品等の製造・販売、水産事業、冷蔵庫事業