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2014年9月10日
味の素グループ、米国におけるアジア食の冷凍食品No.1の
ウィンザー・クオリティ・ホールディングス社を
約840億円で買収
〜北米で1,000億円規模の事業へ〜
圧倒的No.1の日本食・アジア食の冷凍食品メーカーを目指す
*アジア食:中国食、韓国食、タイ食、インド食を含む。
 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)の連結子会社である味の素ノースアメリカ社(社長:善積友弥 本社:米国ニュージャージー州)は、本日、米国のウィンザー・クオリティ・ホールディングス社(社長:グレッグ・ガイブ/Greg Geib 本社:米国テキサス州ヒューストン市、非上場、以下ウィンザー社)を約800百万米ドル(約840億円)で買収することについて合意に達し、持分売買契約を締結しました。当社の北米冷凍食品事業における強みである、高い技術に裏打ちされた日本発のヘルシーで高品質かつおいしい製品群に加え、ウィンザー社の米国消費者に精通したマーケティング力、全米に広がる流通ネットワークと営業力、全米をカバーする生産拠点を獲得することで成長を加速、2020年度までに北米における冷凍食品事業規模1,000億円を実現し、日本食・アジア食の冷凍食品市場で圧倒的No.1を目指します。

 当社は、確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニーを目指しており、海外コンシューマーフーズ事業においては、独自の先端技術を活かし顧客や展開国への適合を徹底することでおいしさNo.1を実現し、 グローバル成長を推進しています。新興国では、うま味調味料をはじめ、風味調味料、メニュー用調味料等、各々の国(地域)の味覚に合わせた調味料の事業化を推進する一方、欧米先進国においては、より加工度の高い、日本発のユニークな価値を持つ製品群、特に冷凍食品・加工食品を軸に、現地に適合した日本食・アジア食に特化した事業を展開しています。

 北米の冷凍食品市場は約400億米ドル(約4兆円)の巨大な市場であり、安定的な成長を続けています。その中でも日本食・アジア食市場やヘルシー・高品質といった差別化された市場は近年成長著しいカテゴリーとなっています。当社は、北米においては2000年に本格的に冷凍食品事業を立ち上げ、現地に適合した高品質なギョーザ・麺・米飯等をメインに、現在では売上高約130百万米ドル(約135億円)に拡大しています。

 ウィンザー社は、冷凍食品事業に精通した経営陣のもと、米国冷凍食品市場において、大手流通を始め取扱い店舗数約8万店と幅広い流通ネットワークを持つほか、取扱いレストラン数約12万店と外食向けにも強固な営業基盤を有しています。また、同社は、全米に7つの生産拠点があり、アジア食でトップシェア、メキシカン、イタリアン、スナック製品でも強力なブランドと製品群を保有しています。

 今回の買収により、北米冷凍食品市場の中でも成長分野である日本食・アジア食市場において、当社の得意とするギョーザ・麺・米飯を中心に、ウィンザー社の販売網を利用して、全米の小売チャネルへの販売を加速し、併せて外食チャネルでの販売基盤強化を図り、日本食・アジア食における圧倒的No.1を目指します。2016年度には冷凍食品事業全体の売上高1,900億円、内、日本1,000億円、海外900億円を目指します。

 本年11月上旬に味の素ノースアメリカ社がウィンザー社の全持分を取得する予定です。当社グループは買収後もウィンザー社の現行経営体制を維持します。なお、2014年度業績に与える影響は軽微です。

<買収対象とするウィンザー社の概要>
(1) 会 社 名 ウィンザー・クオリティ・ホールディングス社(Windsor Quality Holdings, LP
(2) 社 長 グレッグ・ガイブ(Greg Geib
(3) 所 在 地 米国テキサス州ヒューストン市
(4) 設 立 年 2004年※1
(5) 売 上 高 約670百万米ドル(2013年度実績)※2
(6) 従業員数 約1,700名
(7) 事業内容 冷凍食品の製造・販売
(8) ホームページ http://www.windsorfoods.com/
※1    会社形態上、パートナーシップ契約締結年を記載。
※2    ウィンザー社全体の売上高は約800百万米ドル。ウィンザー社のソーセージ事業は買収対象外であり、味の素ノースアメリカ社による買収前にウィンザー社はソーセージ事業を切り離す予定。




参考:ウィンザー社の主要ブランド

ギョーザ

チャーハン

春巻

ギョーザ


タコス

パスタ

スナックフード


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