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2015年5月8日
味の素(株)、平成27年3月期連結決算の概要
売上高1兆66億円、営業利益745億円
経常利益828億円、当期純利益464億円
〜営業利益、経常利益共に過去最高〜

 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)の平成27年3月期連結決算の概要は、以下の通りです。
(単位:億円)※億円未満切捨て
  売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
平成27年3月期 10,066 745 828 464
平成26年3月期 9,513 618 688 421
前年同期比 105.8% 120.6% 120.4% 110.3%

(注)会計方針の変更に伴う遡及適用影響額を、前連結会計年度の数値に反映して表示しています。


 当期の連結売上高は、平成25年7月1日から持分法適応会社であるエイワイファーマ株式会社(以下、エイワイファーマ社)に輸液・透析事業を移管し、当該事業の売上げがなくなった影響はあるものの、為替の影響に加え、海外食品のコンシューマーフーズの現地通貨ベースでの売上げの伸長や平成26年11月5日に全持分を取得した米国の冷凍食品の製造・販売会社であるウィンザー・クオリティ・ホールディングス社(現、味の素ウィンザー社、以下、ウィンザー社)の連結子会社化等により、前期を552億円上回る1兆66億円となりました。同営業利益は、飼料用アミノ酸や海外食品のコンシューマーフーズが大幅な増益となったため、前期を127億円上回る745億円、同経常利益は前期を140億円上回る828億円となりました。同当期純利益は前期を43億円上回る464億円となり、1株当たり当期純利益は78円54銭(前期は68円67銭)となりました。
 当期の株主配当は、1株当たり年間24円(うち中間配当金10円)を予定しており、次期(平成28年3月期)の株主配当については、1株当たり年間26円(うち中間配当金13円)を予定しています。


 連結業績セグメント別の連結業績概況は以下の通りです。
(単位:億円)※億円未満切捨て
  売上高 対前期増減 前期比 営業利益 対前期増減 前期比
国内食品 3,218 218 107.3% 238 △32 88.1%
海外食品 3,267 344 111.8% 341 91 136.4%
バイオ・ファイン 2,395 114 105.0% 170 106 267.1%
医薬 397 △115 77.5% 21 △16 56.5%
その他 787 △9 98.8% △26 △21
合計 10,066 552 105.8% 745 127 120.6%

 国内食品セグメントの売上高は、調味料・加工食品の売上げは消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動等により前期並みとなりましたが、ウィンザー社の連結子会社化等により冷凍食品の売上げが大きく伸長したこと等により前期を218億円上回りました。営業利益は、ウィンザー社の取得関連費用の発生等により前期を32億円下回りました。

 海外食品セグメントの売上高は、コンシューマーフーズの現地通貨ベースでの売上げが伸長したほか、為替の影響もあり、前期を344億円上回りました。営業利益は、コンシューマーフーズの増収や加工用うま味調味料の貢献に加え、為替の影響もあり、前期を91億円上回りました。

 バイオ・ファインセグメントの売上高は、飼料用アミノ酸、医薬用・食品用アミノ酸、甘味料、医薬品原薬・中間体の製造開発受託事業を行う製薬カスタムサービスの売上げが伸長したほか、為替の影響もあり、前期を114億円上回りました。営業利益は、飼料用アミノ酸、医薬用・食品用アミノ酸、製薬カスタムサービスが大幅な増益となり、化成品、甘味料も前期を上回り、さらに為替の影響もあり、前期を106億円上回りました。

 医薬セグメントの売上高は、ロイヤルティ収入が増加したものの、エイワイファーマ社への輸液・透析事業の移管により当事業の売上げがなくなったことに加え、薬価改定や後発品の影響もあり、前期を115億円下回りました。営業利益は、前期を16億円下回りました。


平成28年3月期の連結業績予想
(単位:億円)※億円未満切捨て
  売上高 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する
当期純利益
平成28年3月期 12,630 820 850 500
平成27年3月期 10,066 745 828 464
前期比 125.5% 110.0% 102.6% 107.5%

 通期の為替レートは1ドル=115.0円で設定しています。

 (注)「企業統合に関する会計基準」等の改正に伴い、平成28年3月期より「当期純利益」の概念が、少数株主損益調整後の金額から、親会社株主に帰属する当期純利益と非支配株主に帰属する当期純利益の合計額に変更となりました。この変更により、改正前の「当期純利益」が、改正後は「親会社株主に帰属する当期純利益」となっています。
 (注)上記業績予想は、計画のもととなる前提、予測を含んで記載しています。実際の業績は、今後様々な要因によって上記予想とは異なる結果となる可能性があります。


セグメント区分の変更
 当社グループの報告セグメントの区分は、平成27年3月期までは「国内食品」「海外食品」「バイオ・ファイン」「医薬」としておりましたが、2014−2016中期経営計画で定めた新たな事業ドメインに沿った新組織体制の整備に伴い、平成28年3月期より「日本食品」「海外食品」「ライフサポート」「ヘルスケア」に変更することとしました。
 主な変更点として、「バイオ・ファイン」を「ライフサポート」と「ヘルスケア」に分割して区分し、「医薬」を「ヘルスケア」に含め、「国内食品」に含めていた冷凍食品を「日本食品」と「海外食品」に分割して含め、「バイオ・ファイン」に含めていた甘味料を「海外食品」に、「その他」に含めていた提携事業の一部を「日本食品」に、健康ケア事業を「ヘルスケア」に含めます。


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