2015年8月27日
味の素株式会社(社長:西井孝明 本社:東京都中央区)は、本日、日清食品ホールディングス株式会社(以下「日清食品HD社」)との50:50の合弁会社であり、当社持分法適用会社であるブラジルの即席麺生産販売会社、日清味の素アリメントス社(以下「NA社」)の全持分を日清食品HD社へ譲渡する契約を締結しました。
1.譲渡契約概要
2.譲渡の背景
当社は、2020年にグローバル食品企業トップ10入りを目指し、2014-2016中期経営計画において「確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニー」の実現に向け、成長スピードの加速を推進しています。海外食品事業においては、これまで以上に“味の素ブランド”の価値向上を通して、アセアン、南米を核とした飛躍的成長の実現、そして、欧米における加工食品(冷凍食品を含む)の事業基盤の確立に取り組んでいます。
NA社は、1965年に設立されたミョージョーアリメントス社(MIOJO PRODUTOS ALIMENTICIOS LTDA.)に1972年に当社が資本参加、1975年に日清食品(株)(当時)が資本参加し、当社との合弁会社となりました。当社が販売・マーケティングを、日清食品HD社が開発・生産を担い、約40年にわたり、ブラジル即席麺市場で着実な成長を遂げ、市場シェア約65%と、即席麺でのNo.1企業に成長しました。 NA社の今後について両社間で協議する中、日清食品HD社より持分譲渡の提案があり、当社としては、「NISSIN」ブランドを掲げるNA社の事業を継続するよりも、“味の素ブランド”育成を目指す戦略に基づき、ブラジルでは調味料他の事業領域に経営資源を集中することが良策と判断し、今回の譲渡の運びとなりました。 今後、当社即席麺事業においては、タイ、ポーランド、ペルーといった既存展開国や今後進出を予定しているインド、ナイジェリアにおいて、市場性のあるエリアでの重点事業として積極的な投資を行い、海外食品事業の成長ドライバーのひとつとして事業規模拡大を図っていくことに変わりはありません。 当社は、今後も海外食品事業において、“味の素ブランド”の価値をさらに向上させ、当社の有する現地適合力および独自技術・素材の活用と積極的な外部との連携を推進することで、お客様へ新たな価値を提供していきます。 3.業績への影響
本件により、特別利益が250億円程度発生する見込みです。これに伴い、8月27日に「平成28年3月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」を発信しています。詳細は当該プレスリリースをご参照ください。
<日清味の素アリメントス社の概要>
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