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2016年3月10日
味の素(株)、ミャンマーで「味の素®」の事業再開
~「味の素®」の生産(包装)・販売新会社を設立~

 味の素株式会社(社長:西井孝明 本社:東京都中央区)は、ミャンマーでうま味調味料「味の素®」の生産(包装)・販売を再開します。2016年2月にヤンゴン管区のティラワ経済特区内に新会社を設立しました。今後、生産(包装)工場を建設し、2017年9月より「味の素®」の生産(包装)・販売を行う予定です。新会社名はミャンマー味の素食品社、資本金は10百万米ドル(約12億円)です。

 当社は、1996年にヤンゴン市にミャンマー味の素工業社を設立し、「味の素®」の生産(包装)・販売を行っていましたが、事業を取り巻く環境の変化により、2000年4月に事業活動を停止しました。2011年以降ミャンマーでの経済開放政策が進んだことを受け、2012年よりタイ味の素社から「味の素®」を輸出しミャンマー国内で販売を行っていますが、2014年2月に施行された経済特区法および2015年5月に施行されたヤンゴン管区のティラワ経済特区指針により、ミャンマーにおける事業再開の目途が立ち、準備を進めてきました。

(外務省HPより)
 ミャンマーの人口は約51百万人、GDP成長率は約7.7%(2014年、日本貿易振興機構推定)であり、今後も高い経済成長が見込まれます。ミャンマーにおけるうま味調味料の年間消費量は約52,000トン(前年度比102%。2014年度、当社推定)で、アセアン地域ではインドネシア、ベトナム、タイに次ぐ市場規模を有する非常に有望な市場です。ミャンマーでは煮込み料理を中心に家庭で幅広くうま味調味料が使用されています。

 このような法規制の変化や市場環境を背景に、当社は、ティラワ経済特区に新たに事業会社を設立し、「味の素®」の生産(包装)・販売活動を行うこととしました。新会社では、2016年10月に包装工場の建設を開始し、2017年9月の完工と同時にヤンゴンおよびマンダレーの2都市から販売を開始します。今後、販売エリアの拡大を進め、将来的にはミャンマー全土での展開を図ります。アセアンで確立した現金直売ノウハウを活用するとともに、マーケティング活動の強化を図ることで、新会社は2020年度に売上高約30億円を目指します。


ミャンマーの市場の様子 ミャンマーのカレー料理

 味の素グループは、2014-2016中期経営計画において、アセアン地域を重要な成長ドライバーと位置づけています。その一角を担うミャンマーにおいて会社設立を通じて現地に根ざした事業活動を実現し、さらなる事業規模の拡大を目指します。味の素グループは、現地の食文化・食習慣に合った、よりおいしく高品質な製品の提供を通じて豊かな食生活に貢献する、確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニーを目指します。

<ミャンマー味の素食品社の概要>
(1) 英文会社名 Myanmar Ajinomoto Foods CO., LTD.
(2) 所在地 ミャンマー連邦共和国ヤンゴン管区ティラワ経済特区内
(3) 設立時期 2016年2月
(4) 代表者 社長 小川 智(おがわ さとし)
(5) 資本金 10百万米ドル(約12億円)
(6) 資本構成 味の素アセアン地域統括社90%、タイ味の素社10%
(7) 事業内容 うま味調味料「味の素®」の生産(包装)・販売
(8) 建物 延床面積5,250㎡(2階建て)、うち製造エリアの延床面積615㎡
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