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2018年7月4日
味の素(株)、家庭用製品(調味料・加工食品)の
賞味期限「年月」表示化完了
~製・配・販連携による“フードロス削減”や“物流効率化”を目指して~


 味の素株式会社(社長:西井孝明 本社:東京都中央区)は、2018年8月より、賞味期間が1年以上の家庭用製品(調味料・加工食品)のうちの49品目について賞味期限表示の「年月日」から「年月」へ変更し、併せて賞味期間を延長します。当社では2017年2月以降、3回に分けて合計127品目につき変更を実施してきましたが、4回目となる今回の変更によって、家庭用主要製品の「年月」表示化が完了します。これにより、製・配・販連携によるサプライチェーン全体にわたる“フードロス削減”や“物流効率化”への貢献を目指します。

 日本のフードロスは年間で約646万トン(2015年度農林水産省推計)と、世界の食糧援助量約320万トン(2014年国連世界食糧計画調べ)の約2倍となっています。2015年の国連持続可能な開発サミットではSDGs(持続可能な開発目標)として2030年までにフードロスの50%削減を決議しており、食資源の有効活用に対する社会的な関心が高まっています。また、構造的な若年労働者不足により、日本の食品業界は製・配・販三層においてトラックドライバー・倉庫作業従事者の不足が課題となっており、物流効率化に向けたサプライチェーン全体による取り組みが急務となっています。

 当社は、経済産業省の「製・配・販連携協議会」(2011年~)、農林水産省の「食品ロス削減のための商習慣検討ワーキングチーム」(2012年~)に参画し、製・配・販連携による「賞味期限の年月表示化」、「賞味期間の延長」、「納品期限の最適化」の取り組みを通じた“フードロス削減”“物流効率化”への貢献を検討してきました。

 そこで、まず2017年2月発売の惣菜中華の素3品(「味の素KKふんわりかに玉の素」他)の賞味期限を「年月」表示に変更し、次いで2017年8月発売の「クノール® カップスープ」、「鍋キューブ®」等の70品目、2018年2月発売の「Cook Do®」、「Toss Sala®」等の54品目の賞味期限を「年月」表示へ変更しました。さらに今回新たに「ほんだし®」、「ほんだし® いりこだし」「お塩控えめの・ほんだし®」などの風味調味料に加え、2018年秋季新製品・リニューアル品を含む、49品目の賞味期限を「年月」表示へ変更します。これにより、賞味期間が1年以上の家庭用の主要製品について、賞味期限の「年月」表示化が完了し、店舗や倉庫での管理対象ロット数の減少や保管スペースの極小化等のオペレーションの簡素化が期待できます。

 当社は、官公庁および製・配・販各層の連携を図り、サプライチェーン全体での環境負荷低減の取り組みを進め、持続可能な社会の実現に貢献します。

【賞味期限表示例】
≪現行:「年月日」表示の場合≫≪変更後:賞味期間を延長して「年月」表示する場合≫
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